静悟の文学的空間

小説、読書感想、宮座賢治などについてのブログ

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

とある読書家の話

人間よりも本が好きだ。その事に僕が気がついたのは23の時だった。思い返してみれば、今までどんな人間にも共感を感じたことがなかった。それは僕が特別なんだろうと思っていた。だけど、もしかしたら僕は人の姿をした人でない何かなのかもしれない。とに…

日記兼読書感想 2021/07/07

こんばんわ、静悟です。今日は予定通り、雨の中図書館へ行ってきました。図書館空いてました。やっぱり雨の日は皆外出したくないのでしょうか。しかし帰りのバスは滅茶苦茶混んでいて、こんなに混んでたのは初めてじゃないかってくらい混んでました。 今日借…

ライトメモリー3

誰かに感動を届ける。生きる心支えとなるような作品を創る。あのカフェでボーカルのお姉さんの話を聞いてからそういう目標ができた。だけど僕に何ができるだろうか? 偶々立ち寄った本屋で詩集のコーナーが目についた。パラパラとめくってみる。中には素敵だ…

日記 圖書館の開いていない日

こんばんわ、静悟です。 今日は圖書館が閉館だったので、あまり外出はできなくて、そのせいかあまり調子が良くない感じです。 朝起きて、朝食を作っていました。今日はヨーグルトに加えて卵焼きを作って食べました。Youtubeで寝ている間に補給できなかったタ…

ライトメモリー2

僕の日常 ライブ 僕の日常 僕の毎日は仕事としての他者へのヒーリング、後、自らの体へのセルフヒーリングと、それから記憶を取り戻すことに没頭する事、この3点を中心に今のところ回っていた。この生活にそれなりに満足している。今日もヒーリングを全て済…

ライトメモリー

失われた記憶 親切なお姉さん 御幸さんのヒーリングについて 記憶を取り戻すということについて 失われた記憶 どこだろう、僕の居場所は。なぜ僕はここに存在しているのだろうか?思い出せないくらい遠い記憶が僕の中には確かにある。 縄文人古代人であった…

散歩道 イチョウと水面の光と紅葉

バス停がイチョウ並木になっていた 目が覚める思いがする その鮮やかな黄色に キラキラと陽を浴びて光るものに どうしてこんなに惹かれるのだろうか 光とは不思議だ 橋の上から水面を眺めると 滝の辺りがキラキラと眩しい程光っている 思わず目を細め目を伸…

日記 雨だから家で本を読む1日

こんばんわ、静悟です。今日は一日天気が悪く、家で本を読んでました。昨日届いたエンデのモモとホリスター・ランドさんの、知りたいけど、聞くのが怖かった「死後」に関する62のこと、という本の続きです。 まず朝目覚めて食料が無かったので買い物に行き…

森の住人1話 童心に帰る

深い瞑想を終えて、僕はゆっくりと体を起こした。テントから出ると朝日がまぶしい。まだ早朝だから皆寝ているのだろう。キャンプ場の早朝を独り占め出来た気がして嬉しかった。最近は体調が良い。体操を終えて顔を洗う頃にはもう完全に目が覚めていた。実に…

日記と読書感想 自転車で図書館に行った日

ブログで初めて日記を書いてみました。読んでいただけると幸いです。 圖書館に行った 借りてきた本 最近の悩み 日記を書いてみた感想 圖書館に行った 久しぶりに天気だったので、図書館に自転車でいってきました。15分くらい。いい運動でした。近所のこの…

僕らの旅路16 新たなる旅路

半年が経った。この間、僕と綾と愛衣先生の日常は大抵変わりなかった。僕はブログで詩を書いたり、図書館や公園で本を読んだり、綾と愛衣先生は勉強を教わったり、公園でバトミントンをしたりしていた。次第に綾の心は回復の兆しを見せていったように思う。…

黒猫物語2 図書館という選択肢

翌日僕は図書館にいた。星の王子さまの原文版と何冊か小説を借りた。そして昼間はずっと図書館のソファに座って読んでいた。12時頃お腹が空いたので近くの弁当屋で昼食を買って、中庭で食べていると、鳩が弁当を狙って足元をうろつき出した。さすがにここ…

黒猫物語

月灯の下でドイツ語の勉強をしていると、ふと気になって窓の外をい見た。12月の寒気が広がる夜の暗闇は静かで、人気がない。何となく散歩でも行くかという気になった。寒さに思わずジャケットで包んだ身体を抱きしめた。どこへ行くかな。真珠庵公園でも行…

人であること

植物園をぐるっと回って僕はお気に入りのベンチで本を読む こんな毎日が続けばいいと のんびりと風を肌で感じながらしみじみと思うのだった ふと動かない植物になりたいと願っていた頃の事を思い出す けれど今は人間であることを少しは肯定的に思えるように…

孤人物語 完

紫と青を混ぜて描いていた。絵を書けば何かが変わるのではないかと思った。鴨川と大文字山の森を描いていた。何十枚も描いて、何となく創作を中断し、料理を作ることにした。豆腐と魚の味噌汁をさっと簡単に作って、じいちゃんのいなくなった座卓で食してい…

孤人物語 

山をひたすら登っていた。透き通る水面を眺めながら立ち止まっていた。山中他界。湧き水が飲める場所があった。自販機のペットボトルの水とは全然口当たりが違う。ほんの少しだけ煮詰まった脳が軽くなった気がした。 体力の限界は遥かに超えていた。頂上まで…