静悟の文学的空間

小説、読書感想、宮座賢治などについてのブログ

人であること

植物園をぐるっと回って僕はお気に入りのベンチで本を読む

こんな毎日が続けばいいと

のんびりと風を肌で感じながらしみじみと思うのだった

ふと動かない植物になりたいと願っていた頃の事を思い出す

けれど今は人間であることを少しは肯定的に思えるようになったのだった

何故ならこれだけたくさんの美しい景色と

のんびりとした風景が楽しめるから