静悟の文学的空間

小説、読書感想、宮座賢治などについてのブログ

散歩道 イチョウと水面の光と紅葉

バス停がイチョウ並木になっていた 目が覚める思いがする その鮮やかな黄色に キラキラと陽を浴びて光るものに どうしてこんなに惹かれるのだろうか 光とは不思議だ 橋の上から水面を眺めると 滝の辺りがキラキラと眩しい程光っている 思わず目を細め目を伸…

人であること

植物園をぐるっと回って僕はお気に入りのベンチで本を読む こんな毎日が続けばいいと のんびりと風を肌で感じながらしみじみと思うのだった ふと動かない植物になりたいと願っていた頃の事を思い出す けれど今は人間であることを少しは肯定的に思えるように…

植物園に行って思ったこと

植物園に行くととても落ち着く まるで第二の家のようだ そこで僕は必ずと行っていいほど賢治の詩を思い出します 生徒諸君に寄せるの詩人へのエールのような言葉の羅列を思い出す 光から雲から受け取る透明なエネルギーとはどんなものか 是非僕も味わってみた…

生存理由

青い光に包まれ 行く当てすらさっぱりわからないのだ 僕は確かに生きている 息をしている 空気を吸っている いつか見た緑色の光を至上と思いながら 僕は素敵な光景、美しい光景を胸に抱き それらの思い出を心支えにして 今日も昨日よりもっと素敵になると良…

迷える子羊

悩み悩んだけど結局生きることを選んだよ 自身の力でこの苦境から抜け出そうと思ったけど 結局僕一人ではやれそうにない 人は助け合って生きていると ここはそんな世界だと信じたい 結局僕を助けてくれる人はいないのだろうか そんなことはないと思いたい 誰…

明日を想いながら

川にいた 遠くの山も見た 青い空もみた 今日も楽しかったと思えるようになれたのは あそこで踏みとどまったおかげなんだ 今日よりマシな自分になっているであろう 明日の自分を思いながら 明日を楽しみに思いながら 眠りにつく夜に おやすみと独り言のように…

人であること

植物園をぐるっと回って僕はお気に入りのベンチで本を読む こんな毎日が続けばいいと のんびりと風を肌で感じながらしみじみと思うのだった ふと動かない植物になりたいと願っていた頃の事を思い出す けれど今は人間であることを少しは肯定的に思えるように…

一日の始まり

鴨川の橋の上で遠くの山や頭上の雲達を眺める 日によって違う陽の光 彼等が醸し出す自然の芸術に 歩き疲れた身体を休ませながら立ち止まって見惚れる 今日もいい日になるといいなと思いながら 僕は帰路に着くのだった 適度な徒歩によって目覚めた身体をゆっ…